エピソード8 中銀カプセルタワービル

Jordy Meow – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=31395049による

先回のエピソード7では河本家住宅の保存のことを紹介しましたが、、、、

1972年竣工した黒川紀章氏設計のカプセル型集合住宅「中銀カプセルタワービル」の解体が進められているようです。
一度見たら、あまりにも見たことのないその衝撃的な外観は忘れることはできないでしょう。カプセルという丸窓のついた箱がバランスが悪いようでバランスよく組み合わされています。残念ながら、実際に見ることはできませんでした。


内観はテレビでも何度も紹介されていましたが、宇宙船のような近未来型、収納、家具や家電の埋め込みは、デザイン、カッコよさは、とても50年前に考えられたものとは信じられません。
元々、ユニット化されたカプセル部屋を新陳代謝的に入れ替えできるコンセプトです(詳しくはWikipedia等を^_^)

解体されたカプセルは今後再利用の計画があるようです。建物の保存に尽力された方々には感謝申し上げます。
また以前、黒川氏の別荘がカプセルを利用されてつくられていたそうで、現在、宿泊施設になっています。一棟貸し出し一泊20万円、7名。いつかは行ってみたいですね。
プロジェクト詳細は https://capsule-architecture.com/

未来といえば、以前東京で見た、クウェート大使館も思い出します。東京都庁舎や倉吉市役所の設計にもたずさわった丹下健三氏の設計です。これも宇宙戦艦ヤマトやガンダムに出てきそうな雰囲気です。

在日クウェート国大使館 東京都港区三田

宙に浮いてるー💦バランスが悪そうで、バランスが良い。どうやってこういう構想が浮かぶのか、わたしのような木造一筋の凡人には分かる余地もありません。(積み木や将棋の山崩しもお得意だったのでしょうか?)
黒川氏は東京大学の丹下研究室の出身だそうです。両氏のようなカッコいい設計ができると、もっと「建築」が楽しめるんでしょうねー。