エピソード6 この木、どこの木、気になる木
「ポツンと一軒家」というテレビ番組📺があります。日本各地で人里離れた一軒家で暮らす方を紹介するバラエティー番組です。よく登場するのが、かつて林業を営んでおられたご家族です。ご自宅もご自分で山から切り出した木材を使ったご自慢のお家です。ですが、後継者問題や経済的な問題などから、現在は別のお仕事をされたり、ポツンと暮らされているようです。
日本の国土の3分の2が森林です。
国内の木材自給率は令和2年、建築用材(製材・合板)で、47.2%だそうです。(林野庁・令和3年9月・木材需給表)
半分は外国からの輸入材なんですね。💦
世界的なコロナウィルス蔓延による経済ダメージ、ウッドショック、ウクライナ侵攻など、輸入木材が今後安定して確保できるのか、不透明な状況です。それじゃあ、国内の木材をどんどん使おう・・・・とは、簡単では無さそうです。
戦後の復旧時の木材需要の高まりから木材輸入自由化が導入され、安価な外国産木材が入ってきました。木材の需要量は昭和48年をピークに減少し、林業産出額は木材生産では平成27年で4分の1まで減っています。天候に左右される林業従事者の平均所得は全産業の平均と比較し、4分の3程度。労災の発生率も最も高い‼(平成28年)
昭和55年に14万6000人いた労働力数は平成27年までの35年間で7割減って4万5000人となっています。(林野庁)
ウッドショックで外国産の木材が入らない状況の中、国産木材の需要が高まっていますが、急に増産や設備投資ができる状況ではないようなことも、地元の製材業者さんが言っておられました。
地元の木材を安定的に手に入れるには、まずは私たちのような地元に根付く建設業者が地元の木材を安定的に使うことだと思っています。林業に従事される方、製材に従事される方、流通に従事される方が安心してお仕事ができる状況が必要ですね。
きっとお家🏠も地元の木材🌳を使うと喜んでくれるはずです!