エピソード50 豊田家住宅

地元のいいもんシリーズ!

先回からひき続いて、倉吉市・国有形文化財 豊田家住宅に行ってまいりましたー

先回ご紹介した倉吉淀屋から歩いてすぐのところです

母屋は明治33年(1900年)、離れは昭和5年(1930年)に建てられたそうです

2016年の鳥取県中部地震の時も、あまり被害はなかったようで、しっかりつくられた架構であったともいえます

母屋2階講談会場の窓ガラスは大正時代にベルギーから輸入されたものだそうです

今には無いモダンさを感じるデザインですねー

障子の組子には面取りがしてあり、細いラインを際立たせています

職人さんの技とセンスを感じますねー

丸窓のデザインもおしゃれです

見事な母屋から奥の離れへとむかう廊下です!

町の喧騒から離れ、静寂な空間に包み込まれ、奥間への期待感もふくらみます

浮き彫りされた欄間です

菊の模様の周辺を掘ってるんですね💦

手間がすごー!

2階から見るお庭も感動的です

今回は特に建具のバリエーション・細工・デザイン・繊細さが印象に残りました

いい建物は全体的にシンプルなものが多いですが、そこにアクセントや個性をつけるものに建具があります

昔の建具屋さんがいかに手間ひまをかけ、自分たちのデザイン・技術・生き様を建具に表してこられたのだと思います

単純な洋風な建具であふれた現代に、この素晴らしい建具に囲まれた住宅が地元倉吉市に残されていることは非常にありがたいことです

われわれ設計をする者にとって、建具の博物館みたいなところです!