エピソード43 建築の神様 ~神戸より~
1月17日、阪神淡路大震災から29年目の今日、私は神戸にいます
リノベーションの研修が偶然前日から神戸で開催されていました
そして偶然、研修会場の前にある、震災メモリーイベント会場に、何かに導かれるように脚を運びました
朝5時46分の黙祷には何千人もの人が集まっていました
会場のアナウンスや被災された方のお話の中で、いかに一瞬で当たり前の日常が壊されていくのか改めて思い知り、この体験を風化させない取り組みに尽力されていることへ敬意と感謝の気持ちでいっぱいになりました
前日16日にも灯篭に灯がともっていた
きちんと建っている建物への願いが感じられました
私が一級建築士の試験を受けたとき、「もし建築の神様がおられるなら、今後日本の建築のお役に立てるよう、合格させてください」
このような願い事をしました
私は合格し、自分の目指す家づくりをしようと独立開業しました
今日、神戸のこの場に導かれたことは偶然とは思えません
きっと建築の神様が、「もーちょっとがんばらんかい!!」と叱咤激励されているに違いない
昨夜、能登半島地震で被災された方のお話をテレビで見ました
地震の後、津波からの避難中、倒壊した建物が道をふさいでいたため、逃げ遅れたご家族を津波で亡くされ、大変なつらい思いをされていました
自分のお家は地震に耐えても、他の建物の倒壊によるこのような二次的な被害は人災と言ってもいいかもしれません
正月から耐震について考えています
前回のブログに書きましたが、人命を守る建物をつくるのは、私たちの使命です
もっと踏み込んだ耐震工事のご提案ができるよう、準備を進めていきます
この熱が冷めないうちにスピード感を持って一歩前進したいと思います
建築の神様との約束です
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