エピソード40 気密工事リフォーム編①天井~間仕切

12月5日に鳥取県のNE-ST・Re NE-ST事業者向けの「気密研修」を受講してきましたー

株式会社 夢・建築工房様より自社のノウハウを惜しげもなく公開していただきました!

1995年より、今では珍しくなくなった気密測定を自社で行ってこられた会社です

そのノウハウはたくさんの失敗や実験を繰り返しながらできあがった大変貴重なものになります

今回は新築木造住宅の工事における気密施工のポイントを教えていただきましたー

断熱と共に気密もしっかりと工事しなければ結露💦などの問題が生じます

ハウスクリバーは木の家リフォーム専門店です

この新築用のノウハウをリフォームに生かせれるかどうかが問題です

幸いなことに、昨年から行ってきたリフォーム時の気密の取り方は、今回のノウハウに近いものがありました

フルリノベーションで、家のすべてを高断熱・高気密化する場合は新築工事の場合と割と近い施工方法になるかと思います

ゾーン断熱の場合も新築工事と近い考え方です

ですが特に気を付けたいのが、内部側間仕切と天井・床の取り合いの処理です

今回は天井と間仕切の取り合いについてお話しします

ポイント!

間仕切になるところの間柱は極力天井気密シート施工後に取付します

柱と筋かいの施工後、天井の下地組をおこなうとき、野縁の下端あわせで、間仕切の位置に気流止め用のマグサ材を入れます

マグサ材と野縁の下端をそろえている

これで気密シートをこの場所でジョイントしやすくなり、配線を通す場合もコーキングやウレタン・テープ等の補強がしっかりできます

気密シート施工後はセルロースファイバーをブローイングしています

分電盤の位置にはたくさんの配線が通る。貫通部にしっかりとしたマグサ材(木材)があることで気密処理がしやすくなる。

その他、細かいことになってきますが、ダウンライトや天井換気扇の開口部の処理は専用の埋込BOXを使ったり、自作して取り付けています

決しておまけではありません!超重要アイテムです(^▽^)/

自作した天井扇ダクト用の断熱気密BOX

市販されているダウンライト用気密BOX

部分リフォームの場合は間仕切と天井の取り合い部の処理が難しい場合が多いです💦

壊さない部分が多いほど難しくなります

今のところグラスウールなどで気流止めを入れていますが改善はこれから必要ですねー

昨年のゾーン断熱物件はC値=1.0をぎりぎりきりました

今年のゾーン断熱物件はC値=0.8でした

気密工事は見えないところですが、とても重要な工事です

現状に甘んじずこれからも突き詰めていきたいポイントですね