エピソード16 地震に自信ある⁉
鳥取県中部地震がおきて、もうすぐ6年がたちます。
少しずつ私たちの記憶から地震の体験が薄れていますね。
未だに修復されず屋根にブルーシートをかぶせたままの建物、それも傷み、屋根の骨であるの垂木部分があらわになっている建物もいまだ見かけます。また、外側は補修したものの、内部では壁の亀裂があったり、基礎など構造的な割れがそのままになっている建物はまだたくさんありそうです。
ここ最近の身近な大地震
1983.10.31 推定震度6 倉吉市 M6.2
2000.10.6 震度6強 鳥取県西部 M7.3
2016.10.21 震度6弱 鳥取県中部地震 M6.6
最近では15-16年ごとに大きな地震が発生しています。もし、また同じような間隔で起きるのであれば、10年後くらいになります。そう考えると、この10年はとても短く感じますね💦。
このような予測も出ています。【鳥取県】地震の起きる沖・活断層はどこ?30年以内の発生確率や過去の地震は? │ 防災の種 (bousaiseed.com)
安芸灘~伊予灘~豊後水道 マグニチュード:6.7~7.4
30年以内の発生確率:40%程度
あなたのお家は大丈夫⁉
1981年(昭和56年)6月、建築基準法が改正され、耐震基準が強化されました。筋かいなどによる耐力壁の量や倍率が定められました。2000年には耐力壁の位置バランスや柱の地震時の引き抜きに対する金物の種類が決められました。
この基準は震度6強~7程度の地震で「倒壊・崩壊」しないとされており、人命を守る最低の基準です。「倒壊・崩壊」しなくても、建物が「損傷」しないわけではありません。また、熊本県地震のように、大きな余震がつづいたり、建物が劣化していれば「倒壊・崩壊」の可能性は高まります。
また1981年6月以降に建てられた建物であっても、それが計画通りに耐力壁がきちんと施工されているかは、わかりません。💦
建築確認申請は出されていても、完成時の検査を受けておらず、検査済証がないお家が多いようです。施工時の記録や図面が残っていないのであればなおさらです。
一度、耐震診断を受けてみられることをおすすめいたします。いろんな自治体で調査費用や改修工事の補助が設けられています。
リフォーム時がチャンス
毎日使う水回りや、雨漏りや劣化を招かないよう屋根や外壁の工事を最優先にされる方は多いはずです。また、家族の年齢・構成・ライフスタイルの変化による工事もあります。耐震工事を最優先で考えられている方は少ないと思います。
フルリノベーションのような大規模なリフォーム工事では、比較的お家全体の耐震性を高めるチャンスです。もし、そうでなければ、まずは自分のお家の耐震性能を耐震診断によって把握しておいて、何かの工事のときに、部分的でもよいので耐震改修工事を「ついで」に行っていくのも良いかと思います。
筋かいは新築時の工事の順番で建て方後、最初に行われることが多いです。この筋かいをあとで取り付けるためには床・壁・天井の解体の必要が出てきます。だから余分な費用がかかりリフォーム工事でも敬遠されてきました。ですが、解体するところを極力少なくしたコストの安価な耐震改修工法が現在たくさんできています。
リフォーム工事時には耐震のこともぜひ考えてみてください。