エピソード17 省エネリフォーム 床編

先日、床の断熱工事をしましたのでご紹介します。

省エネにつながるリフォーム工事の中で、重要なものの一つに、断熱・気密工事があります。どこまで解体し、どこを残すかという判断は、ご予算・ご希望をヒアリングした上で、現地調査で確認し、設計と積算をしながら、行うことになります。

今回は床下の良好な状況を確認し、床はなるべく解体せず、床下より断熱工事を行うこととなりました。現状はt12mmの床材のみで断熱材は入っていない状態でした。

既存の床下の様子

床下は40cm程度という狭い空間です。ボード上の断熱材を根太という木材の間に採寸し切って入れていくのは、相当な手間費がかかり、数ミリの隙間があったとしても気づきにくく、確認も困難です。より確実に施工をするために、床下よりウレタン断熱材を吹き付ける工法を選びました。50m2程度の施工範囲でしたが、準備含め3時間程度で施工は終了しました。

施工中の状況
吹き付けた状況
今回お世話になった業者様

空隙ができると、隙間風が通り、結露の原因にもなります。特に土台廻りは入念に施工していただきました。

今回はゾーン断熱で、断熱ラインの土台は両面から吹き付けています

吹付施工ですとチョットした隙間にもウレタンがつまっていきますので、気密性能も確保されます。木造在来工法で建てられた古いお家は、収まり的には隙間ができやすく、この吹付工法がリフォーム工事に適していることを再認識しました。

未知との遭遇

新築のお家ですと、決まった仕様やおさまりで、その通りの工事をすれば、断熱性能は確保されます。リフォームの場合は図面が残っていないことが多く、解体してようやくわかることも多いので、現場でのスピーディーで確実な判断や指示が求められます。

今回も床下の一部に土間コンクリートが打ってあり、床下空間が30cm程度であったため、床下に人が潜っての吹付作業は無理と判断しました。その部分は床材をめくり、フェノバボードという断熱材を入れています。

フェノバボードの施工

現場でいろんな状況に遭遇するのは、私は楽しくてしょうがないのですが、業者さんは予定してないことを頼まれるので、大変です💦 業者さんには大変、大変感謝です!!

今後は壁や天井も断熱・気密工事がありますので、またご紹介します。